美保関は島根半島の東端に位置し、日本海と中海が交わる景勝地として知られています。この地には古くから海の安全を祈る信仰が根付き、特に美保神社はえびす神を祀る全国の総本社として多くの参拝者を集めています。また古くからの港町として栄えた美保関には、海運業や漁業の安全を祈願する神社が点在しています。集落の入り江に沿って建ち並ぶ江戸時代からの町並みと調和した寺社は、往時の面影を今に伝えています。特に美保関灯台周辺からは壮大な日本海の眺望が広がり、神々が宿る場所としての神秘性を感じさせます。美保関の神社仏閣は、日本海に生きる人々の信仰の歴史と共に、島根の海の文化を象徴する貴重な文化遺産となっています。
美保神社






島根半島の東端、美保関町に鎮座する古社で、えびす様として知られる事代主神(ことしろぬしのかみ)を主祭神としています。大国主命の子神であり、縁結びの神としても知られています。海の守り神として漁師たちから厚い信仰を集め、全国のえびす神社の総本社とされています。社殿は重要文化財に指定されており、出雲大社と同じ大社造りの建築が特徴です。毎年10月に行われる「美保神社例祭」では、勇壮な神輿渡御が行われ、多くの観光客で賑わいます。美保関の町並みと日本海の風景も合わせて楽しめる観光スポットです。
詳細情報
住所 | 〒690-1511 島根県松江市美保関町美保関608 |
アクセス | JR松江駅から美保関行きバスで約50分「美保関」下車徒歩15分、または松江駅から車で約1時間 |
駐車場 | あり(無料) |
電話番号 | 0852-73-0506 |
拝観時間 | 自由(社務所は8:30~17:00) |
御朱印の有無 | あり |
福泊神社
美保関町福浦地区に鎮座する神社で、地元では「福の神さん」と親しまれています。大己貴命(大国主命)を主祭神とし、古くから海上安全と豊漁の神として地元の漁師たちから信仰を集めてきました。小高い丘の上に位置し、境内からは福浦港と日本海の美しい景色を一望することができます。社殿は江戸時代中期の建築で、素朴ながらも風格ある佇まいが特徴です。毎年7月に行われる例大祭では、海の安全を祈願する伝統的な神事が執り行われます。静かな漁村の中にある神社ですが、海と共に生きる人々の信仰の深さを感じることができます。
詳細情報
住所 | 〒690-1513 島根県松江市美保関町福浦 |
アクセス | JR松江駅から美保関行きバスで「福浦」下車徒歩10分、または美保関から車で約10分 |
駐車場 | あり(無料・小規模) |
電話番号 | 0852-73-0506(美保神社) |
拝観時間 | 自由 |
御朱印の有無 | あり(美保神社で対応) |
美保関灯台(関連施設)






美保関の東端に位置する灯台で、1898年(明治31年)に建設されました。神社ではありませんが、美保神社との関連で多くの観光客が訪れる場所です。日本海と中海の境に立ち、海の安全を守る重要な役割を果たしてきました。灯台からは壮大な日本海の眺望が広がり、晴れた日には隠岐諸島まで見渡すことができます。美保神社の神域の一部とも言える場所で、古くから海の神様と深い関わりを持つ地とされています。灯台周辺は美保関の絶景ポイントとして知られ、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
詳細情報
住所 | 〒690-1511 島根県松江市美保関町美保関 |
アクセス | JR松江駅から美保関行きバスで約50分「美保関」下車徒歩30分、または美保神社から徒歩約15分 |
駐車場 | あり(無料・小規模) |
電話番号 | 0852-73-9044(美保関観光案内所) |
拝観時間 | 外観自由(内部非公開) |
御朱印の有無 | なし |
美保関観音堂
美保関町の高台に位置する観音堂で、正式名称は「大悲閣観音堂」です。本尊は千手観音菩薩で、海の安全と漁業の繁栄を祈願する場所として地元の人々から親しまれています。江戸時代中期の建立と伝えられ、素朴な造りながらも厳かな雰囲気が漂います。境内からは美保関の町並みと美しい海の景色を一望することができ、特に夕日の時間帯は絶景です。毎年4月に行われる「観音祭」では、地元の人々によって伝統的な仏事が執り行われます。静かな佇まいの中に、美保関の人々の信仰の深さを感じることができる場所です。
詳細情報
住所 | 〒690-1511 島根県松江市美保関町美保関 |
アクセス | JR松江駅から美保関行きバスで約50分「美保関」下車徒歩約20分、または美保神社から徒歩約10分 |
駐車場 | あり(無料・小規模) |
電話番号 | 0852-73-9044(美保関観光案内所) |
拝観時間 | 自由(内部は要予約) |
御朱印の有無 | なし |
千酌神社
美保関町千酌地区に鎮座する神社で、地元では「千酌さん」と親しまれています。素戔嗚尊(スサノオノミコト)を主祭神とし、海上安全と豊漁の神として地元の漁師たちから信仰を集めてきました。千酌湾を見下ろす小高い丘の上に位置し、境内からは穏やかな湾の風景を眺めることができます。社殿は江戸時代の建築で、朱塗りの鳥居と相まって美しい景観を作り出しています。毎年8月に行われる例大祭では、海の安全を祈願する神事と伝統的な奉納芸能が行われ、地域の人々の交流の場となっています。千酌の集落と共に静かに歴史を刻んできた神社です。
詳細情報
住所 | 〒690-1512 島根県松江市美保関町千酌 |
アクセス | JR松江駅から美保関行きバスで「千酌」下車徒歩10分、または美保関から車で約15分 |
駐車場 | あり(無料・小規模) |
電話番号 | 0852-73-0506(美保神社) |
拝観時間 | 自由 |
御朱印の有無 | あり(要問合せ) |