大阪市港区と此花区は、大阪湾に面した工業地帯と港湾エリアを含む地域です。かつては「難波津(なにわづ)」と呼ばれた古代からの港があった場所で、海と深い関わりを持ってきました。この地域の神社仏閣は、海の安全を祈願する船乗りや漁師たちの信仰の中心として発展してきた歴史があります。特に港区の三社神社や此花区の鼻川神社などは、地域の総鎮守として長く崇敬されてきました。また、工場地帯の中にひっそりと佇む寺社も多く、産業の発展と共に歩んできた歴史を感じさせます。近年は、USJやコスモスクエア、大阪港など観光スポットの開発も進み、古くからの信仰と現代の都市機能が共存する独特の景観を作り出しています。
三社神社(港区)






大阪市港区にある神社で、地元では「みしゃさん」と親しまれています。主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、大国主命、少彦名命の三柱で、この三柱を祀ることから「三社」の名が付いたとされています。創建は古く、江戸時代初期に現在の地に遷宮されたとの記録があります。港区の総鎮守として、特に船舶・海上安全の神として崇敬されてきました。境内には「なで牛」があり、この像を撫でると病気が治るとされています。毎年7月に行われる例大祭「三社まつり」では、神輿渡御が行われ、地域の人々の交流の場となっています。港町の歴史と共に歩んできた神社です。
詳細情報
住所 | 〒552-0007 大阪府大阪市港区弁天4-12-7 |
アクセス | 大阪メトロ中央線「朝潮橋駅」から徒歩約10分、または「弁天町駅」から徒歩約10分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 06-6571-0419 |
拝観時間 | 境内自由(社務所:9:00~17:00) |
御朱印の有無 | あり |
広田神社(港区)
大阪市港区にある神社で、地元では「ひろたさん」として親しまれています。主祭神は天照大御神で、家内安全・商売繁盛の神として崇敬されています。創建は古く、平安時代にまで遡るとされています。境内には「なでおかめ」と呼ばれる石像があり、この像を撫でると福が訪れるとされています。毎年5月に行われる例大祭「春祭り」では、神輿渡御や奉納芸能が行われ、地域の人々の交流の場となっています。大阪港の発展と共に歩んできた神社で、かつては船乗りたちからの信仰も厚かったとされています。七五三や初詣など、地域の人々の生活に根ざした神社として親しまれています。
詳細情報
住所 | 〒552-0023 大阪府大阪市港区港晴3-3-5 |
アクセス | 大阪メトロ中央線「朝潮橋駅」から徒歩約15分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 06-6571-0709 |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | あり |
鼻川神社(此花区)






大阪市此花区にある神社で、地元では「はながわさん」として親しまれています。主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)で、海上安全・厄除けの神として崇敬されています。創建は古く、江戸時代初期には現在の地に鎮座していたとされています。名前の由来は、かつてこの地が「鼻川(はながわ)」と呼ばれる入江があったことに由来しています。境内には「鼻川の水」といわれる井戸があり、この水には病気を治す効能があるという言い伝えがあります。毎年9月に行われる例大祭では、神輿渡御が行われ、地域の人々の交流の場となっています。此花区の歴史を今に伝える貴重な神社です。
詳細情報
住所 | 〒554-0001 大阪府大阪市此花区高見2-14-31 |
アクセス | JR環状線「西九条駅」から徒歩約15分、または阪神なんば線「伝法駅」から徒歩約15分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 06-6461-0859 |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | あり |
西福寺(此花区)
大阪市此花区にある浄土宗の寺院で、地元では「西福さん」として親しまれています。創建は江戸時代初期とされ、本尊は阿弥陀如来です。境内には「なで仏」と呼ばれる石仏があり、この仏像を撫でると病気が治るとされています。毎月18日の「縁日」には多くの参拝者が訪れます。特に「お十夜」と呼ばれる法要は、地域の伝統行事として大切にされています。また、「西福寺桜」は此花区の春の風物詩として知られ、境内には美しい桜の木が植えられています。工業地帯の中にありながら、心の安らぎを与える場所として地域の人々に親しまれている寺院です。
詳細情報
住所 | 〒554-0002 大阪府大阪市此花区伝法4-3-20 |
アクセス | 阪神なんば線「伝法駅」から徒歩約5分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 06-6461-0234 |
拝観時間 | 境内自由(本堂:9:00~16:00) |
御朱印の有無 | あり |
船渡御玉垣(港区)
大阪市港区の天保山公園内にある神社施設で、天神祭の「船渡御」の発着地として知られています。正式な神社ではなく、大阪天満宮の「船渡御」の際に神輿を安置する場所として整備されたものです。毎年7月25日の天神祭では、ここから神輿を載せた船が出発し、大川を上って大阪天満宮へと向かいます。周囲には天保山公園や天保山マーケットプレースなどの観光施設があり、多くの観光客が訪れるスポットです。また、天保山岸壁からは「帆船型観光船サンタマリア」が出航し、大阪港内クルーズを楽しむこともできます。大阪の夏の風物詩である天神祭を象徴する場所として大切にされています。
詳細情報
住所 | 〒552-0022 大阪府大阪市港区海岸通1(天保山公園内) |
アクセス | 大阪メトロ中央線「大阪港駅」から徒歩約10分 |
駐車場 | あり(天保山公園の駐車場を利用、有料) |
電話番号 | 06-6353-0025(大阪天満宮) |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | なし |
築港高野山(港区)






大阪市港区にある真言宗の寺院で、正式名称は「金剛三昧院」ですが、地元では「築港高野山」として親しまれています。創建は大正時代で、高野山真言宗の別院として建立されました。本尊は不動明王で、境内には弘法大師・空海を祀る「大師堂」もあります。市街地にありながら、静寂な雰囲気が漂う寺院で、心の安らぎを求める人々が訪れます。毎月21日の「弘法大師の日」には縁日が開かれ、多くの参拝者で賑わいます。また、年に一度の「弘法祭」では、弘法大師の遺徳を偲ぶ法要が執り行われます。港区の中でも歴史ある寺院として、地域の人々から親しまれています。
詳細情報
住所 | 〒552-0021 大阪府大阪市港区築港3-4-16 |
アクセス | 大阪メトロ中央線「大阪港駅」から徒歩約5分 |
駐車場 | あり(小規模、要確認) |
電話番号 | 06-6571-0297 |
拝観時間 | 境内自由(本堂:9:00~16:00) |
御朱印の有無 | あり |
成徳寺(此花区)
大阪市此花区にある浄土真宗本願寺派の寺院で、地元では「せいとくじ」として親しまれています。創建は室町時代とされ、本尊は阿弥陀如来です。かつては「西野田の安産寺」として知られ、多くの妊婦さんが安産祈願に訪れていました。境内には樹齢数百年の銀杏の大木があり、特に秋の紅葉シーズンには美しい景観を楽しむことができます。毎年1月には「御正忌報恩講」が行われ、宗祖・親鸞聖人の命日を偲ぶ法要として多くの参拝者が訪れます。また、「同朋の会」という仏教勉強会も定期的に開催されており、地域の仏教文化の中心となっています。工業地帯の中にあって、心の安らぎを提供する場所として大切にされています。
詳細情報
住所 | 〒554-0012 大阪府大阪市此花区西九条5-4-24 |
アクセス | JR環状線「西九条駅」から徒歩約5分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 06-6461-0634 |
拝観時間 | 境内自由(本堂:要予約) |
御朱印の有無 | あり |
安養寺(港区)

大阪市港区にある浄土真宗本願寺派の寺院で、地元では「あんようじ」として親しまれています。創建は江戸時代初期とされ、本尊は阿弥陀如来です。港区の古い寺院の一つとして、地域の歴史を今に伝えています。境内には「なで仏」と呼ばれる石仏があり、この仏像を撫でると病気が治るとされています。毎年8月には「盆踊り」が開催され、地域コミュニティの交流の場となっています。また、「お彼岸法要」や「報恩講」など、年間を通じて様々な法要が営まれ、地域の仏教文化を今に伝えています。都市化が進む中でも、心の安らぎを求める人々の心の拠り所となっている寺院です。
詳細情報
住所 | 〒552-0022 大阪府大阪市港区海岸通2-5-1 |
アクセス | 大阪メトロ中央線「大阪港駅」から徒歩約7分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 06-6571-1229 |
拝観時間 | 境内自由(本堂:要予約) |
御朱印の有無 | あり |