出雲市（平田・斐川）のおすすめ神社・お寺7選を紹介

平田・斐川エリアは出雲市の東部に位置し、古代出雲文化の一角を担う歴史豊かな地域です。平田地区は宍道湖南岸に広がり、かつて平田船川の港町として栄えた地域で、その歴史を伝える寺社が点在しています。一方、斐川町は神々の集まる「神在祭」と関わりの深い神社が多く、特に荒神谷遺跡からは358本もの銅剣が出土し、古代出雲の神秘を今に伝えています。また、稲作が盛んだったこの地域には、五穀豊穣を祈る農業信仰に関連する神社も多く残されています。江戸時代の寺社改革以前の神仏習合の名残も見られ、仏教寺院と神社が隣接するような配置も特徴的です。平田・斐川エリアの神社仏閣は、出雲大社ほどの規模ではないものの、地域の歴史と文化を静かに今に伝えています。

万九千神社

出雲市斐川町に鎮座する神社で、別名「出雲国造館」とも呼ばれています。主祭神は天穂日命（あめのほひのみこと）で、出雲国造家の祖神として崇敬されてきました。「万九千神」とは全ての神々を表す言葉で、出雲に集まる国中の神々を祀る意味が込められています。境内には国の重要文化財に指定されている「神像八体」が安置されており、古代出雲の信仰を今に伝える貴重な資料となっています。毎年10月17日から23日の間に行われる「神在祭」では、全国から集まった神々をお迎えする神事が執り行われます。