児島・水島エリアは、それぞれ独自の歴史と発展を遂げてきた地域です。児島は古くから瀬戸内海の要衝として栄え、由加山を中心とした信仰が根付いています。特に由加神社は全国的にも有名な厄除けの神社として多くの参拝者が訪れます。また、かつての島々が陸続きとなった地域には古くからの漁村に関連した神社が点在しています。一方、水島は近代以降に工業地帯として発展した地域ですが、コンビナート開発前からの集落には由緒ある神社が残っています。特に鷲羽山に位置する八十八カ所霊場は、瀬戸内海の絶景と共に信仰の場として親しまれています。児島・水島の神社仏閣は、地域の歴史と文化を伝える貴重な存在として、現在も地元の人々の信仰の中心となっています。
由加神社本宮






創建は西暦727年(神亀4年)と伝えられる、備中国一宮として知られる古社です。祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)で、縁結びや厄除けの神として信仰されています。全国から参拝者が訪れる「由加山」の総本宮で、日本三大松琴祭の一つに数えられる「御田植祭」は国の重要無形民俗文化財に指定されています。境内には樹齢千年を超える大杉があり、神々しい雰囲気を醸し出しています。また、参道にある「賑わしの石」は夫婦和合のパワースポットとして知られています。特に厄年の人々の厄払いの参拝が多く、厄除けのお守りは全国的にも有名です。
詳細情報
住所 | 〒711-0901 岡山県倉敷市児島由加2910 |
アクセス | JR瀬戸大橋線「児島」駅からバスで「由加神社本宮」下車すぐ、または徒歩約40分 |
駐車場 | あり(無料) |
電話番号 | 086-477-6222 |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | あり |
由加神社分霊
由加山の麓にある由加神社の分社で、地元では「下の宮(したのみや)」と呼ばれています。本宮の祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)を祀り、特に「厄除け」の神社として知られています。本宮よりもアクセスが良いため、多くの参拝者が訪れやすい場所にあります。日本全国から厄年の人々が厄払いに訪れ、特に正月三が日や節分には長蛇の列ができるほどの賑わいを見せます。境内には「厄除けの水」と呼ばれる湧き水があり、この水で身を清めると厄が落ちると言われています。また、境内社の「金比羅宮」は海上安全の神として漁師や船乗りからの信仰も集めています。
詳細情報
住所 | 〒711-0903 岡山県倉敷市児島田の口7-5-1 |
アクセス | JR瀬戸大橋線「児島」駅から徒歩約20分、またはバスで「由加神社前」下車すぐ |
駐車場 | あり(無料) |
電話番号 | 086-477-6222(本宮) |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | あり |
鷲羽山八十八カ所
正式名称は「鷲羽山金毘羅宮」で、瀬戸大橋の岡山側のたもとにある鷲羽山に位置します。四国霊場八十八カ所を模した霊場で、約2kmの遊歩道に沿って88の小さな堂が並んでいます。約2時間で一巡できるため、「お遍路体験」として人気があります。山頂近くには弘法大師像と展望台があり、瀬戸内海の絶景を一望できます。特に瀬戸大橋と瀬戸内海の多島美を背景にした景観は絶景で、多くの観光客が訪れます。金毘羅宮は航海の安全を祈願する場所として、漁師や船乗りからの信仰も篤く、地域の海の守り神として大切にされています。
詳細情報
住所 | 〒711-0926 岡山県倉敷市下津井田之浦1-25-31 |
アクセス | JR瀬戸大橋線「下津井」駅から徒歩約20分 |
駐車場 | あり(有料) |
電話番号 | 086-479-9500 |
拝観時間 | 境内自由(展望台は8:30~17:30) |
御朱印の有無 | あり |
高梁川水神社
水島地区にある高梁川河口近くに位置する神社で、水の神を祀っています。祭神は罔象女神(みずはのめのかみ)で、水の恵みと水害除けの神として古くから崇敬されてきました。水島コンビナートの開発前から地域の鎮守として重要な役割を果たしてきた神社です。特に高梁川の水運や漁業関係者からの信仰が篤く、航海安全の祈願所としても知られています。境内には樹齢数百年のクスノキがあり、夏の暑い日でも木陰が涼しさを提供しています。毎年6月に行われる例大祭「川まつり」では、川の安全と豊漁を祈願する神事が行われ、地域の伝統行事として親しまれています。
詳細情報
住所 | 〒712-8074 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目 |
アクセス | 水島臨海鉄道「栄」駅から徒歩約15分 |
駐車場 | あり(少数) |
電話番号 | 情報なし |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | 不明 |
亀山八幡宮






水島地区に位置する神社で、創建は古く平安時代とも言われています。祭神は応神天皇(八幡神)で、武勇と学問の神として信仰されてきました。「亀山」の名前は、社地が亀の形に似た丘の上にあることに由来しています。境内には樹齢数百年の大きな楠が何本もあり、神聖な森を形成しています。特に社殿は江戸時代に再建されたもので、古式ゆかしい建築様式を今に伝えています。毎年9月の例大祭では勇壮な神輿渡御が行われ、地域の伝統行事として親しまれています。また、学問の神としても信仰を集め、合格祈願の参拝者も多く訪れます。水島コンビナート開発前からこの地を見守ってきた由緒ある神社です。
詳細情報
住所 | 〒712-8012 岡山県倉敷市連島町亀島新田375 |
アクセス | 水島臨海鉄道「栄」駅から徒歩約15分 |
駐車場 | あり(無料) |
電話番号 | 086-448-1516 |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | あり |
琴浦八幡宮
児島琴浦地区に位置する神社で、創建は平安時代とされています。祭神は応神天皇(八幡神)で、武勇と学問の神として古くから地域住民の信仰を集めてきました。特に海の守護神としての側面もあり、漁業関係者からの信仰も篤いです。境内には樹齢数百年の大きな松があり、「夫婦松」と呼ばれて縁結びのパワースポットとしても知られています。社殿は江戸時代に再建されたもので、古風な神社建築を今に伝えています。毎年10月の例大祭では、勇壮な神輿の渡御が行われ、地域の重要な伝統行事となっています。また、受験シーズンになると合格祈願の学生も多く訪れる神社として親しまれています。
詳細情報
住所 | 〒711-0904 岡山県倉敷市児島唐琴2-6-5 |
アクセス | JR瀬戸大橋線「児島」駅から徒歩約15分 |
駐車場 | あり(少数) |
電話番号 | 086-472-2711 |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | あり |
王子が岳神社
児島地区の王子が岳山頂近くに鎮座する神社で、創建年代は古く奈良時代と伝えられています。祭神は天火明命(あめのほあかりのみこと)で、火の神として崇敬されてきました。標高133mの王子が岳の山頂にあるため、境内からは瀬戸内海の多島美を一望できる絶景スポットとしても人気です。特に夕日の美しさは格別で、「夕日の名所」として知られています。境内には「火伏せの碑」があり、火災除けのお守りを求める参拝者も多く訪れます。毎年5月の例大祭では、古式ゆかしい神事が執り行われ、地域の伝統行事として継承されています。児島の歴史と文化を伝える貴重な神社です。
詳細情報
住所 | 〒711-0906 岡山県倉敷市児島下の町10-392 |
アクセス | JR瀬戸大橋線「児島」駅から徒歩約30分(山道を登る) |
駐車場 | あり(少数) |
電話番号 | 情報なし |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | 不明 |
児島八十八カ所
正式名称は「児島持宝院八十八カ所霊場」で、四国霊場八十八カ所を模した霊場です。児島地区の持宝院を中心に、約4kmの道のりに沿って88の小さな堂が並んでいます。創設は江戸時代中期の1780年(安永9年)頃とされ、四国まで行けない人々のために設けられた「写し霊場」です。すべてを巡ると約2〜3時間かかりますが、四国遍路と同じご利益が得られるとして信仰を集めています。各札所には弘法大師(空海)ゆかりの霊場の名前が掲げられ、地元の人々だけでなく、全国から巡礼者が訪れます。特に春と秋には多くの参拝者で賑わい、地域の重要な信仰の場となっています。
詳細情報
住所 | 〒711-0911 岡山県倉敷市児島小川7-7-1(持宝院) |
アクセス | JR瀬戸大橋線「児島」駅から徒歩約25分 |
駐車場 | あり(持宝院に少数) |
電話番号 | 086-472-2388(持宝院) |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | あり(持宝院で受付) |
宝福寺


児島地区に位置する曹洞宗の寺院で、創建は室町時代の1485年(文明17年)と伝えられています。本尊は釈迦如来で、地域の人々の信仰を集めてきました。特に「児島の法印さん」として親しまれ、地元では「宝ふくさん」の愛称で呼ばれています。境内には樹齢数百年の大きな銀杏の木があり、秋の紅葉時期には見事な黄葉を楽しむことができます。また、庭園も美しく整備され、四季折々の風景が訪れる人を癒します。毎年8月に行われる「施餓鬼会」は地域の重要な行事となっています。禅宗寺院らしく落ち着いた雰囲気があり、座禅体験も可能で、心の安らぎを求める人々に人気のスポットです。
詳細情報
住所 | 〒711-0904 岡山県倉敷市児島唐琴2-1-6 |
アクセス | JR瀬戸大橋線「児島」駅から徒歩約15分 |
駐車場 | あり(少数) |
電話番号 | 086-472-2036 |
拝観時間 | 9:00~16:00 |
御朱印の有無 | あり |
児島惣社宮
児島地区の総鎮守として古くから崇敬されてきた神社で、創建は古く奈良時代以前とも言われています。祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)で、かつて児島が島であった頃からの歴史を持つ神社です。「惣社」の名が示す通り、この地域の総氏神として、多くの末社を持っていました。境内には樹齢数百年の大きな楠があり、神聖な雰囲気を醸し出しています。毎年10月に行われる秋季大祭では、古式ゆかしい神事が執り行われ、地域の伝統行事として続いています。特に「浦安の舞」の奉納は見応えがあり、多くの参拝者で賑わいます。児島の歴史と文化を伝える貴重な神社として、今も地元の人々に大切にされています。
詳細情報
住所 | 〒711-0906 岡山県倉敷市児島下の町2-1-44 |
アクセス | JR瀬戸大橋線「児島」駅から徒歩約15分 |
駐車場 | あり(少数) |
電話番号 | 086-472-3655 |
拝観時間 | 境内自由 |
御朱印の有無 | あり |