水戸市は茨城県の県庁所在地であり、徳川御三家の一つ水戸藩の城下町として栄えた歴史ある都市です。特に徳川光圀(水戸黄門)が篤く信仰した神道と仏教の影響が色濃く残っており、市内には多くの歴史ある神社仏閣が点在しています。中でも常磐神社は水戸藩主を祀る由緒ある神社として、また東照宮は徳川家康を祀る神社として地元の人々から篤い信仰を集めています。水戸八幡宮は古くから地域の総鎮守として崇敬され、偕楽園に隣接する常磐神社とともに観光名所にもなっています。また、弘道館に隣接する水戸東照宮など、水戸の歴史的建造物と一体となった寺社も多く、歴史・文化と信仰が密接に結びついているのが特徴です。
常磐神社






水戸偕楽園に隣接する神社で、1873年に創建されました。水戸藩第9代藩主徳川斉昭と第2代藩主徳川光圀(水戸黄門)を主祭神として祀っています。毎年2月から3月にかけて開催される「水戸の梅まつり」では多くの参拝者で賑わいます。境内には国の重要文化財に指定されている「好文亭」があり、水戸藩の歴史と文化を今に伝えています。また、樹齢100年を超える梅の古木も多く、梅の名所としても知られています。桜の季節や紅葉の時期も美しく、四季折々の自然を楽しめる神社として地元の人々に親しまれています。
詳細情報
住所 | 〒310-0912 茨城県水戸市見川1-1 |
アクセス | JR水戸駅から茨城交通バス「偕楽園」下車徒歩約5分 |
駐車場 | あり(偕楽園駐車場を利用、有料) |
電話番号 | 029-244-5113 |
拝観時間 | 境内自由参拝(9:00~16:30) |
御朱印の有無 | あり |
水戸東照宮






1621年に水戸藩初代藩主・徳川頼房によって創建された神社で、徳川家康を祀っています。日光東照宮や久能山東照宮と並ぶ東照宮の一つとして知られています。本殿は国の重要文化財に指定されており、鮮やかな朱色の建物が特徴的です。弘道館に隣接しており、水戸藩ゆかりの史跡として多くの観光客が訪れます。境内には第9代藩主・徳川斉昭が植えたとされる「亀甲竹」があり、珍しい竹の姿を見ることができます。毎年5月に行われる例大祭「御祭礼」は水戸の伝統行事として地元の人々に親しまれています。
詳細情報
住所 | 〒310-0011 茨城県水戸市三の丸1-6-29 |
アクセス | JR水戸駅から徒歩約20分、または茨城交通バス「弘道館・東照宮前」下車すぐ |
駐車場 | あり(水戸市営三の丸駐車場を利用、有料) |
電話番号 | 029-224-0234 |
拝観時間 | 境内自由参拝(9:00~16:30) |
御朱印の有無 | あり |
水戸八幡宮






源義家が奥州征伐の際に創建したと伝えられる古社で、水戸地域の総鎮守として崇敬されています。主祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)で、勝運の神様として知られています。毎年8月に行われる「御神幸祭」は約400年の歴史を持ち、豪華な山車が市内を練り歩く水戸の夏の風物詩となっています。境内には樹齢約600年の大銀杏があり、秋には見事な黄葉が楽しめます。また、新年の初詣では多くの参拝者で賑わい、地元では「お八幡さま」と親しまれ、地域の人々の信仰の中心となっています。
詳細情報
住所 | 〒310-0062 茨城県水戸市大町3-1-12 |
アクセス | JR水戸駅から徒歩約10分 |
駐車場 | あり(無料、約30台) |
電話番号 | 029-221-4800 |
拝観時間 | 境内自由参拝 |
御朱印の有無 | あり |
吉田神社






水戸市吉田町に鎮座する神社で、地元では「吉田さま」として親しまれています。創建年代は不詳ですが、少なくとも室町時代には存在していたとされています。主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)で、五穀豊穣と商売繁盛の神様として信仰されています。境内には樹齢数百年のケヤキの大木があり、県の天然記念物に指定されています。毎年10月に行われる例大祭では神輿渡御が行われ、地域の秋の風物詩となっています。水戸城下町の鎮守として歴史的にも重要な神社で、特に商売関係の祈願に訪れる人が多いといわれています。
詳細情報
住所 | 〒310-0836 茨城県水戸市元吉田町1621 |
アクセス | JR水戸駅から茨城交通バス「吉田神社入口」下車徒歩約5分 |
駐車場 | あり(無料、約20台) |
電話番号 | 029-247-8822 |
拝観時間 | 境内自由参拝 |
御朱印の有無 | あり |
素鵞神社






水戸市の中心部に位置する古社で、創建は奈良時代と伝えられています。主祭神は天照大神で、かつては水戸城の鬼門除けとして重要な役割を果たしていました。「素鵞」とは「白い鵞鳥(がちょう)」の意味で、境内には白鳥の像が祀られています。特に縁結びの神様として知られ、良縁祈願に訪れる若者も多いといわれています。境内は静かで落ち着いた雰囲気があり、木々に囲まれた都会のオアシスとなっています。毎年12月には「どんど焼き」が行われ、地元の伝統行事として親しまれています。水戸の歴史と深く結びついた神社の一つです。
詳細情報
住所 | 〒310-0011 茨城県水戸市三の丸3-10-14 |
アクセス | JR水戸駅から徒歩約15分、または茨城交通バス「県庁前」下車徒歩約5分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 029-221-3731 |
拝観時間 | 境内自由参拝 |
御朱印の有無 | あり |
常盤共有墓地 弘道館鹿島神社






水戸藩校・弘道館の敷地内に鎮座する神社で、学問の神様として崇敬されています。1841年に水戸藩第9代藩主・徳川斉昭によって創建され、武芸の神様として知られる武甕槌命(たけみかづちのみこと)を主祭神として祀っています。弘道館は日本最後の藩校として国の特別史跡に指定されており、その敷地内にある神社として歴史的価値も高いです。特に受験シーズンには合格祈願の参拝者が多く訪れます。境内は静かで厳かな雰囲気があり、学問の場にふさわしい佇まいとなっています。水戸藩の武士道精神と学問への情熱を今に伝える神社です。
詳細情報
住所 | 〒310-0011 茨城県水戸市三の丸1-6-29 弘道館内 |
アクセス | JR水戸駅から徒歩約20分、または茨城交通バス「弘道館・東照宮前」下車すぐ |
駐車場 | あり(弘道館の駐車場を利用、有料) |
電話番号 | 029-231-4725(弘道館) |
拝観時間 | 弘道館の開館時間に準ずる(9:00~16:30、入館料必要) |
御朱印の有無 | なし |
常国寺(西連寺)
水戸市三の丸に位置する浄土宗の寺院で、正式名称は「常国寺」ですが、地元では「西連寺」の名で親しまれています。水戸藩ゆかりの寺院で、初代藩主・徳川頼房の菩提寺として創建されました。本堂は江戸時代の建築で、国の重要文化財に指定されています。境内には水戸藩の藩主や家臣の墓が多くあり、特に第2代藩主・徳川光圀(水戸黄門)の正室・養珠院の墓は有名です。また、「お葵様の墓」として知られる本証院の墓もあり、歴史ファンにとっては見逃せないスポットとなっています。静かな佇まいの中に水戸藩の歴史を感じることができる寺院です。
詳細情報
住所 | 〒310-0011 茨城県水戸市三の丸3-3-20 |
アクセス | JR水戸駅から徒歩約15分、または茨城交通バス「県庁前」下車徒歩約5分 |
駐車場 | あり(少数) |
電話番号 | 029-221-3506 |
拝観時間 | 9:00~16:00 |
御朱印の有無 | あり |
清巌寺(徳川家墓所)






水戸市の郊外に位置する曹洞宗の寺院で、水戸徳川家の菩提寺として知られています。1638年に2代藩主・徳川光圀によって創建され、境内には水戸徳川家の歴代藩主の墓所があります。特に水戸黄門として知られる徳川光圀の墓は「廟」と呼ばれる独特の形をしており、国の史跡に指定されています。また、第9代藩主・徳川斉昭の墓も同様に国指定史跡となっています。境内は広大で、自然豊かな環境の中にあり、特に紅葉の季節は多くの参拝者で賑わいます。水戸の歴史を知る上で重要な場所であり、歴史好きな人にとっては必見のスポットです。
詳細情報
住所 | 〒311-4151 茨城県水戸市姫子2-814 |
アクセス | JR水戸駅から茨城交通バス「姫子」下車徒歩約15分 |
駐車場 | あり(無料、約30台) |
電話番号 | 029-269-4642 |
拝観時間 | 9:00~16:00 |
御朱印の有無 | あり |
薬王院






水戸市渡里町に位置する真言宗智山派の寺院で、正式名称は「遍照山薬王院」です。創建は平安時代と伝えられ、本尊は薬師如来です。古くから病気平癒の祈願所として知られ、「薬師さま」として地元の人々に親しまれています。境内には樹齢800年を超える大杉があり、県の天然記念物に指定されています。また、「縮地の井戸」と呼ばれる井戸があり、この水を飲むと旅の疲れが軽減されるという言い伝えがあります。毎年4月8日には「花まつり」が行われ、多くの参拝者で賑わいます。静かな環境の中にあり、心静かに参拝できる古刹として知られています。
詳細情報
住所 | 〒310-0902 茨城県水戸市渡里町2563 |
アクセス | JR水戸駅から茨城交通バス「渡里」下車徒歩約10分 |
駐車場 | あり(無料、約15台) |
電話番号 | 029-221-3506 |
拝観時間 | 9:00~16:00 |
御朱印の有無 | あり |
愛宕神社






水戸市愛宕町の小高い丘の上に鎮座する神社で、京都の愛宕神社を勧請したものといわれています。創建年代は不詳ですが、江戸時代初期には既に存在していたとされています。主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)で、火災除けの神様として崇敬されています。水戸城下町を一望できる高台にあり、かつては城下の火災を見張る役割も担っていました。境内からは水戸市街の眺望が素晴らしく、特に夜景は「水戸八景」の一つに数えられています。毎年7月24日の「愛宕祭」では提灯行列が行われ、地域の夏の風物詩となっています。「おあたごさま」として地元の人々に親しまれている神社です。
詳細情報
住所 | 〒310-0004 茨城県水戸市青柳町4654 |
アクセス | JR水戸駅から茨城交通バス「愛宕町」下車徒歩約10分 |
駐車場 | あり(少数) |
電話番号 | 029-221-8303 |
拝観時間 | 境内自由参拝 |
御朱印の有無 | あり |