水戸市は茨城県の県庁所在地であり、徳川御三家の一つ水戸藩の城下町として栄えた歴史ある都市です。特に徳川光圀(水戸黄門)が篤く信仰した神道と仏教の影響が色濃く残っており、市内には多くの歴史ある神社仏閣が点在しています。中でも常磐神社は水戸藩主を祀る由緒ある神社として、また東照宮は徳川家康を祀る神社として地元の人々から篤い信仰を集めています。水戸八幡宮は古くから地域の総鎮守として崇敬され、偕楽園に隣接する常磐神社とともに観光名所にもなっています。また、弘道館に隣接する水戸東照宮など、水戸の歴史的建造物と一体となった寺社も多く、歴史・文化と信仰が密接に結びついているのが特徴です。
常磐神社






水戸偕楽園に隣接する神社で、1874年(明治7年)に創建されました。水戸藩第9代藩主徳川斉昭と第2代藩主徳川光圀(水戸黄門)を主祭神として祀っています。毎年2月から3月にかけて開催される「水戸の梅まつり」では多くの参拝者で賑わいます。偕楽園には徳川斉昭が設計した「好文亭」があり、水戸藩の歴史と文化を今に伝えています。梅の名所としても知られており、桜の季節や紅葉の時期も美しく、四季折々の自然を楽しめる神社として地元の人々に親しまれています。
詳細情報
| 住所 | 〒310-0033 茨城県水戸市常磐町1丁目3−1 |
| アクセス | JR水戸駅から茨城交通バス「偕楽園」下車徒歩約5分 |
| 駐車場 | あり(偕楽園駐車場を利用、有料) |
| 電話番号 | 029-221-0748 |
| 拝観時間 | 境内自由参拝(9:00~16:30) |
| 御朱印の有無 | あり |
水戸東照宮






1621年に水戸藩初代藩主・徳川頼房によって創建された神社で、徳川家康を祀っています。日光東照宮や久能山東照宮と並ぶ東照宮の一つとして知られています。戦前、社殿は旧国宝に指定されていましたが、昭和20年(1945年)の戦災で焼失し、昭和37年(1962年)に現在の社殿が造営されました。弘道館に隣接しており、水戸藩ゆかりの史跡として多くの観光客が訪れます。境内には第9代藩主・徳川斉昭が植えたとされる「亀甲竹」があり、珍しい竹の姿を見ることができます。毎年5月に行われる例大祭「御祭礼」は水戸の伝統行事として地元の人々に親しまれています。
詳細情報
| 住所 | 〒310-0015 茨城県水戸市宮町2丁目5−13 |
| アクセス | JR水戸駅から徒歩約5-10分、または茨城交通バス「弘道館・東照宮前」下車すぐ |
| 駐車場 | 境内に参拝者用駐車場あり(約30台) |
| 電話番号 | 029-221-3784 |
| 拝観時間 | 境内自由参拝(9:00~16:30) |
| 御朱印の有無 | あり |
水戸八幡宮






文禄元年(1592年)に佐竹義宣によって創建された神社で、水戸地域の総鎮守として崇敬されています。佐竹義宣が常陸太田から水戸に居城を移す際に、氏神であった馬場八幡宮から分霊を勧請しました。主祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)で、勝運の神様として知られています。毎年8月に行われる「御神幸祭」は約400年の歴史を持ち、豪華な山車が市内を練り歩く水戸の夏の風物詩となっています。境内には樹齢約800年の大銀杏(御葉付公孫樹)があり、秋には見事な黄葉が楽しめます。また、新年の初詣では多くの参拝者で賑わい、地元では「お八幡さま」と親しまれ、地域の人々の信仰の中心となっています。
詳細情報
| 住所 | 〒310-0065 茨城県水戸市八幡町8−54 |
| アクセス | JR水戸駅から市内循環線バスに乗車し「八幡宮入口」下車 |
| 駐車場 | あり(無料、約30台) |
| 電話番号 | 029-221-5327 |
| 拝観時間 | 境内自由参拝 |
| 御朱印の有無 | あり |
常陸第三宮 吉田神社






水戸市宮内町に鎮座する神社で、地元では「吉田さま」として親しまれています。創建は顕宗天皇から仁賢天皇の時代(5世紀頃)と伝えられる古社です。主祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)で、健康守護や武道守護、交通安全、縁結びの神様として信仰されています。式内社(名神大社)で常陸国三宮として歴史的にも重要な神社です。境内には樹齢300年を超える徳川光圀公お手植えの榊(水戸市指定保存樹)があり、ケヤキの大木も保存樹として残されています。毎年10月に行われる例大祭では神輿渡御が行われ、地域の秋の風物詩となっています。
詳細情報
| 住所 | 〒310-0834 茨城県水戸市宮内町3193−2 |
| アクセス | JR水戸駅から茨城交通バス「吉田神社入口」下車徒歩約5分 |
| 駐車場 | あり(無料、約20台) |
| 電話番号 | 029-247-6464 |
| 拝観時間 | 境内自由参拝 |
| 御朱印の有無 | あり |
鹿島神社






弘道館の敷地内に鎮座する神社で、武道の神様として崇敬されています。安政4年(1857年)に水戸藩第9代藩主・徳川斉昭によって創建され、武甕槌命(たけみかづちのみこと)を主祭神として祀っています。弘道館は天保12年(1841年)に開設された日本最大級の藩校として国の特別史跡に指定されており、その敷地内にある神社として歴史的価値も高いです。文武不岐・祭政一致の理念に基づき、学問の場に神殿が設けられました。境内は静かで厳かな雰囲気があり、学問と武道の場にふさわしい佇まいとなっています。水戸藩の武士道精神と学問への情熱を今に伝える神社です。
詳細情報
| 住所 | 〒310-0011 茨城県水戸市三の丸1丁目6−4 |
| アクセス | JR水戸駅から徒歩約20分、または茨城交通バス「弘道館・東照宮前」下車すぐ |
| 駐車場 | あり(弘道館の駐車場を利用、有料) |
| 電話番号 | 029-231-4725(弘道館) |
| 拝観時間 | 弘道館の開館時間に準ずる(9:00~16:30、入館料必要) |
| 御朱印の有無 | なし |
清巌寺(浄土宗 西月山 東照院 清巌寺)






水戸市元吉田町に位置する浄土宗の寺院です。元禄9年(1696年)に水戸藩第2代藩主・徳川光圀によって創建されました。本尊の阿弥陀如来は稀に見る逸品で、徳溢法師の作と伝えられており、背面に光圀自書の文が刻まれています。水戸徳川家ゆかりの寺院として、水戸の歴史を知る上で重要な場所です。境内は静かで、歴史の重みを感じられる雰囲気となっています。
詳細情報
| 住所 | 〒310-0836 茨城県水戸市元吉田町3240 |
| アクセス | JR水戸駅から茨城交通バス「姫子」下車徒歩約15分 |
| 駐車場 | あり(無料、約30台) |
| 電話番号 | 029-247-6070 |
| 拝観時間 | 9:00~16:00 |
| 御朱印の有無 | あり |
吉田山 藥王院(天台宗)






水戸市元吉田町に位置する天台宗の寺院で、正式名称は「吉田山神宮寺薬王院」です。創建は平安時代初期、桓武天皇の勅願により建立されたと伝えられ、本尊は薬師如来です。関東唯一の青蓮院直末の天台寺院であり、かつては常陸第三宮吉田神社の神宮寺でもありました。古くから病気平癒の祈願所として知られ、「薬師さま」として地元の人々に親しまれています。本堂は国の重要文化財に指定されており、仁王門や本尊の薬師如来と十二神将像も茨城県の文化財に指定されています。毎年4月8日には「花まつり」が行われ、多くの参拝者で賑わいます。静かな環境の中にあり、心静かに参拝できる古刹として知られています。
詳細情報
| 住所 | 〒310-0836 茨城県水戸市元吉田町682 |
| アクセス | JR水戸駅から茨城交通バス「薬王院前」下車徒歩約5分 |
| 駐車場 | あり(無料、約15台) |
| 電話番号 | 029-247-6266 |
| 拝観時間 | 9:00~16:00 |
| 御朱印の有無 | あり |
愛宕神社






水戸市愛宕町の小高い丘の上に鎮座する神社で、京都の愛宕神社を勧請したものといわれています。創建は天慶元年(938年)、常陸大掾平貞勝によって水戸城内に祀られたのが始まりとされています。主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)で、火災除けの神様として崇敬されています。水戸城下町を一望できる高台にあり、かつては城下の火災を見張る役割も担っていました。境内からは水戸市街の眺望が素晴らしく、特に夜景も美しい場所として知られています。毎年7月24日の「愛宕祭」では提灯行列が行われ、地域の夏の風物詩となっています。「おあたごさま」として地元の人々に親しまれている神社です。
詳細情報
| 住所 | 〒310-0054 茨城県水戸市愛宕町10−5 |
| アクセス | JR水戸駅から茨城交通バス「愛宕町」下車徒歩約10分 |
| 駐車場 | あり(少数) |
| 電話番号 | 029-221-9247 |
| 拝観時間 | 境内自由参拝 |
| 御朱印の有無 | あり |

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