廿日市市の宮島(厳島)は、日本三景の一つとして知られる聖地です。海に浮かぶ鳥居で有名な厳島神社をはじめ、多くの歴史的な宗教施設があります。宮島は古くから神聖な島として崇められ、山岳信仰と結びついた寺院や神社が点在しています。特に平安時代以降、貴族や武将の信仰を集め、豊臣秀吉の寄進による建築物も残っています。島全体が信仰の場として大切にされ、自然と信仰が融合した独特の景観を持ち、世界文化遺産にも登録されています。現在も多くの参拝客が訪れ、日本の伝統的な宗教文化を体験できる貴重な場所となっています。
厳島神社






平安時代に創建された日本を代表する神社で、世界文化遺産に登録されています。海上に建てられた朱塗りの社殿と大鳥居が特徴で、潮の満ち引きにより景観が変化します。安芸の宮島の総鎮守として崇敬され、豊臣秀吉が寄進した能舞台などの国宝建造物を含む荘厳な建築群は、平安時代の貴族文化を今に伝えています。祭神は宗像三女神(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)で、航海の安全や芸術の神として信仰されています。
詳細情報
住所 | 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町1-1 |
アクセス | JR宮島口駅または広電宮島口駅から宮島松大汽船または JR西日本宮島フェリーで約10分 宮島桟橋から徒歩約15分 |
駐車場 | 島内に駐車場なし(宮島口に公営および民間駐車場あり) |
電話番号 | 0829-44-2020 |
拝観時間 | 6:30~18:00(季節により変動あり) |
御朱印の有無 | あり |
大聖院






宮島の最も古い寺院の一つで、806年に空海(弘法大師)によって開かれたと伝えられています。真言宗の寺院として栄え、豊臣秀吉も参拝したことで知られています。春の桜、秋の紅葉が美しく、本堂、多宝塔などの重要文化財を有しています。また、「牛の舌」と呼ばれる古木や、33観音めぐりの始点となっており、宮島の信仰の中心的存在です。弥山への登山口としても機能しています。
詳細情報
住所 | 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町210 |
アクセス | 宮島桟橋から徒歩約20分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 0829-44-0111 |
拝観時間 | 8:00~17:00 |
御朱印の有無 | あり |
豊国神社






豊臣秀吉を祀る神社で、秀吉の死後の1599年に建立されました。秀吉は厳島神社に能舞台を寄進するなど宮島との関わりが深く、その功績を称えるために造営されました。五重塔隣にある朱塗りの社殿が特徴で、宮島の歴史を知る上で重要な施設です。境内には茶室「有隣庵」もあり、秀吉が愛した茶の湯文化も伝えています。桃山文化を感じられる貴重な建築物です。
詳細情報
住所 | 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町 |
アクセス | 宮島桟橋から徒歩約15分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 0829-44-2020(厳島神社) |
拝観時間 | 自由(常時参拝可能) |
御朱印の有無 | あり(厳島神社社務所で受付) |
千畳閣
正式名称は「法性坊」で、宮島の大聖院の塔頭寺院です。「千畳」の名前は広大な面積の畳敷きの本堂に由来しています。1587年に豊臣秀吉が厳島神社参拝の際に発願し建立されました。本堂内には大般若経600巻が安置され、実際には857畳分の広さがあります。内部には秀吉の木像や、秀吉が揮毫した「南無妙法蓮華経」の大幅が展示されています。宮島の歴史と豊臣秀吉の足跡を伝える重要な寺院です。
詳細情報
住所 | 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町 |
アクセス | 宮島桟橋から徒歩約20分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 0829-44-0111(大聖院) |
拝観時間 | 8:00~17:00 |
御朱印の有無 | あり(大聖院で受付) |
弥山本堂






宮島の最高峰である弥山(標高535m)の山頂近くに位置する寺院です。806年に弘法大師空海が開いたと伝えられ、修験道の聖地としても知られています。本堂には不動明王が祀られており、山岳信仰の中心地として多くの参拝客が訪れます。山頂からの眺望は素晴らしく、瀬戸内海の島々を一望できます。弥山は「神の山」として崇められ、宮島の自然と信仰が融合した場所です。紅葉の名所としても有名です。
詳細情報
住所 | 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町 弥山山頂付近 |
アクセス | 宮島ロープウェイ獅子岩駅から徒歩約30分または大聖院から登山道で約1時間30分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 0829-44-0111(大聖院) |
拝観時間 | 日の出から日没まで(季節により変動) |
御朱印の有無 | あり(大聖院で受付) |
五重塔






厳島神社の周辺に位置する美しい五重塔で、1407年に足利義持によって再建されました。高さ約28メートルの朱塗りの塔は、厳島の象徴的な建造物の一つです。正式名称は多宝荒神五重塔といい、厳島神社の西方に位置しています。国の重要文化財に指定されており、厳島神社と共に世界文化遺産の構成要素となっています。海を背景に映える姿は絵画のような美しさで、宮島の風景を特徴づけています。
詳細情報
住所 | 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町 |
アクセス | 宮島桟橋から徒歩約15分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 0829-44-2020(厳島神社) |
拝観時間 | 外観自由見学(内部非公開) |
御朱印の有無 | なし |
多宝塔






厳島神社の東側に位置する多宝塔は、1523年に建立された二重の塔です。高さ約15.6メートルで、厳島神社の境内社である天神社の鎮守塔として建てられました。上層が方形、下層が円形という特徴的な形状を持ち、国の重要文化財に指定されています。内部には本尊として大日如来が安置されています。厳島神社の社殿群や五重塔と共に世界文化遺産の構成要素となっており、島の景観に華やかさを添えています。
詳細情報
住所 | 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町 |
アクセス | 宮島桟橋から徒歩約15分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 0829-44-2020(厳島神社) |
拝観時間 | 外観自由見学(内部非公開) |
御朱印の有無 | なし |
宮島大仏
宮島大仏は正式名称を「大悲山 大聖院 大仏殿」といい、大聖院の境内にある高さ約9.5メートルの木造坐像の大日如来像です。1830年に完成し、江戸時代後期の仏教美術の傑作とされています。大仏殿は1945年の戦災で焼失しましたが、仏像自体は焼け残り、1975年に現在の大仏殿が再建されました。大仏の内部には迷路のような「胎内めぐり」があり、暗闇の中を進んで仏の心臓部にあたる場所で般若心経を触れる体験ができます。
詳細情報
住所 | 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町210 |
アクセス | 宮島桟橋から徒歩約20分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 0829-44-0111(大聖院) |
拝観時間 | 8:00~17:00 |
御朱印の有無 | あり(大聖院で受付) |