群馬県の前橋市エリアには、古くから伝わる多くの神社やお寺が点在しています。特に前橋市の総鎮守として古くから崇敬されてきた総社神社や、天台宗の古刹である善勝寺、曹洞宗の重要な寺院である龍海院など、歴史的価値の高い寺院も数多く存在します。山間部には古代からの遺跡も残り、自然と信仰が融合した景観を見せています。これらの社寺は、前橋市の歴史や文化を今に伝える貴重な文化遺産であると同時に、地域の人々の心の拠り所として大切に守られてきました。
上野國総鎮守 総社神社






前橋市の総鎮守として古くから崇敬されてきた神社で、創建は崇神天皇48年まで遡るといわれています。平将門の乱後に坂東八カ国の国社(総社)として格上げされ、その名が現在に至っています。主祭神は磐筒男命・磐筒女命・経津主命・宇迦御魂命・須佐之男命で、上野国549社の神々を合祀しています。縁結び・開運招福・厄除けなどのご利益があるとされ、地元では「おはたさま」「おたたさま」の愛称で親しまれています。境内には樹齢400年を超える大イチョウがあり、拝殿は前橋市指定重要文化財となっています。
詳細情報
| 住所 | 〒371-0846 群馬県前橋市元総社町1丁目31−45 |
| アクセス | JR両毛線前橋駅からバスで約20分、「総社町」下車徒歩約5分 |
| 駐車場 | あり(無料、約50台) |
| 電話番号 | 027-252-0975 |
| 拝観時間 | 境内自由(社務所は9:00~17:00) |
| 御朱印の有無 | あり |
龍海院(りゅうかいいん)






曹洞宗の寺院で、天文23年(1554年)に創建されたと伝えられています。本堂と庫裡(くり)は江戸時代中期の建築で、国の重要文化財に指定されています。特に本堂の彫刻や装飾は見事で、「龍の彫刻」が有名です。また、境内には前橋藩主・松平氏の墓所があり、前橋市指定史跡となっています。境内の庭園も美しく、特に紅葉の季節は多くの観光客が訪れます。毎年5月に行われる「龍海院祭り」では、地元の子供たちによる獅子舞が奉納され、地域の伝統文化を今に伝えています。
詳細情報
| 住所 | 〒371-0025 群馬県前橋市紅雲町2丁目8−15 |
| アクセス | JR両毛線前橋駅からバスで約10分、「堀越町」下車徒歩約7分 |
| 駐車場 | あり(無料、約15台) |
| 電話番号 | 027-221-4977 |
| 拝観時間 | 9:00~16:00(要予約) |
| 御朱印の有無 | あり |
大胡神社(おおごじんじゃ)






創建年代は不詳ですが、古くから大胡地区の総鎮守として崇敬されてきた神社です。主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)で、商売繁盛や縁結びのご利益があるとされています。境内には樹齢数百年のケヤキの巨木があり、パワースポットとしても知られています。毎年9月に行われる例大祭「大胡まつり」では、神輿渡御や奉納相撲などが行われ、地域の伝統文化を今に伝えています。2004年の市町村合併で前橋市となった旧大胡町の歴史を伝える重要な神社です。
詳細情報
| 住所 | 〒371-0224 群馬県前橋市河原浜町615 |
| アクセス | JR両毛線前橋駅からバスで約30分、「大胡市街」下車徒歩約10分 |
| 駐車場 | あり(無料、約20台) |
| 電話番号 | 027-283-2616 |
| 拝観時間 | 境内自由 |
| 御朱印の有無 | あり |
前橋東照宮(まえばしとうしょうぐう)






寛永元年(1624年)、江戸初期の大名松平直基公が越前勝山(福井県)にて創建した神社です。徳川家康公を主祭神として祀り、松平家が各地の転封を経て前橋城に入城した際、明治4年(1871年)に前橋に遷座しました。主祭神である徳川家康公は学問・武芸・健康長寿のご利益があるとされ、木花咲耶姫命も祀られているため安産祈願でも知られています。令和3年(2021年)には大改修が行われ、新しい社殿が完成しました。
詳細情報
| 住所 | 〒371-0026 群馬県前橋市大手町3丁目13−19 東照宮 |
| アクセス | JR両毛線前橋駅から徒歩約15分 |
| 駐車場 | なし(近隣の有料駐車場を利用) |
| 電話番号 | 027-231-2031 |
| 拝観時間 | 境内自由 |
| 御朱印の有無 | あり |
善勝寺(ぜんしょうじ)






天台宗の寺院で、創建は延暦年間(782~806年)から大同年間(806~810年)と伝えられています。開基は日光開山の祖・勝道上人とされ、古くから「大胡の善勝寺さま」として地元の人々に親しまれてきました。本尊は阿弥陀如来で、境内には国指定重要文化財の鉄造阿弥陀如来坐像(鎌倉時代、正嘉2年・1258年作)があります。また、大胡城の城主である大胡氏ゆかりの寺としても知られています。
詳細情報
| 住所 | 〒371-0133 群馬県前橋市端気町337 |
| アクセス | JR上越線群馬総社駅から徒歩約12-15分 |
| 駐車場 | あり(無料、大胡城址公園駐車場を利用) |
| 電話番号 | 027-269-6712 |
| 拝観時間 | 9:00~16:00 |
| 御朱印の有無 | あり |
※公式サイトなし
光巌寺(こうがんじ)






天台宗の寺院で、慶長6年(1601年)に総社藩初代藩主・秋元長朝が創建しました。正式名は秋元山江月院光巌寺で、本尊は釈迦如来です。秋元氏の菩提寺として、歴代藩主の位牌が安置されています。医薬門は前橋市指定重要文化財に指定されており、本堂天井の「八方睨みの龍」は日光東照宮の「鳴龍」のモデルとなった龍ともいわれています。境内には県指定天然記念物の「光巌寺の松」(黒松)がありましたが、現在は枯死しています。
詳細情報
| 住所 | 〒371-0852 群馬県前橋市総社町総社1607 |
| アクセス | JR両毛線前橋駅から徒歩約15分 |
| 駐車場 | あり(無料、約10台) |
| 電話番号 | 027-252-2443 |
| 拝観時間 | 9:00~16:00 |
| 御朱印の有無 | あり |
産泰神社(さんたいじんじゃ)






創建年代は不詳ですが、古くから安産と子育ての神として崇敬されてきた神社で、各地にある産泰神社の総本社です。主祭神は木花佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)で、安産・子育て・縁結びのご利益があるとされています。境内には子育て・安産にちなんだ絵馬が多数奉納されており、「子宝の神様」として関東一円から参拝者が訪れます。毎年5月に行われる例大祭では、子供の健やかな成長を祈願する行事が行われます。
詳細情報
| 住所 | 〒379-2102 群馬県前橋市下大屋町569 |
| アクセス | JR両毛線前橋駅からバスで約45分、「産泰下」下車すぐ |
| 駐車場 | あり(無料、約200台) |
| 電話番号 | 027-268-1161 |
| 拝観時間 | 境内自由 |
| 御朱印の有無 | あり |

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