川崎市麻生区は神奈川県の北西部に位置し、多摩丘陵の自然に恵まれた地域です。この地域の寺社は、古くから地域の信仰の中心として人々の生活に根づいてきました。特に王禅寺は鎌倉時代に創建された由緒ある禅寺で、区名の由来ともなっています。また、麻生区には里山の風景とともに古くからの神社も点在しており、季節の行事や伝統を今に伝えています。新百合ヶ丘を中心に都市化が進む一方で、これらの寺社は歴史的・文化的スポットとして大切に保存されています。春の桜や秋の紅葉の名所としても知られる寺院があり、都市部にありながら静かな祈りの場として多くの人々が訪れています。
王禅寺






鎌倉時代初期の1206年に創建された臨済宗建長寺派の寺院です。鎌倉幕府の要人・北条泰時の帰依を受けて発展し、その後も武家からの信仰を集めました。江戸時代には徳川家康の命により再興され、現在の本堂は昭和48年に再建されたものです。境内には「白龍の滝」と呼ばれる名所があり、また紅葉の名所としても知られています。毎年8月には大施餓鬼会が開催され、地域の伝統行事として親しまれています。麻生区の名前の由来となった寺院で、地域の歴史と文化の中心となっています。
詳細情報
住所 | 〒215-0013 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1304 |
アクセス | 小田急線「新百合ヶ丘駅」北口からバス「王禅寺」下車徒歩約5分 |
駐車場 | あり(無料、約30台) |
電話番号 | 044-955-1013 |
拝観時間 | 9:00~16:00(自由参拝) |
御朱印の有無 | あり |
琴平神社






讃岐国(現在の香川県)の金刀比羅宮を勧請した神社で、創建は江戸時代初期と伝えられています。主祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)で、海上安全・五穀豊穣の神様として信仰されてきました。新百合ヶ丘駅から近い立地にあり、都市化が進む中でも静かな佇まいを保っています。毎年10月の例大祭では神輿渡御が行われ、地域の秋の風物詩となっています。また、境内には樹齢300年を超えるケヤキの大木があり、市の保存樹木に指定されています。地元では「ことひらさん」と親しまれ、厄除けや商売繁盛の御利益があると言われています。
詳細情報
住所 | 〒215-0021 神奈川県川崎市麻生区上麻生4-17-1 |
アクセス | 小田急線「新百合ヶ丘駅」から徒歩約10分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 044-966-6228 |
拝観時間 | 自由参拝 |
御朱印の有無 | あり |
麻生神社
創建年代は不詳ながら、古くから地域の鎮守として崇敬されてきた神社です。主祭神は天照大神、素戔嗚尊、大己貴命の三柱で、麻生地区の総氏神として地元の人々に親しまれています。境内は緑豊かで、都市化が進む麻生区の中で自然の憩いの場となっています。毎年9月の例大祭では、子供神輿や山車が町内を練り歩き、地域の伝統行事として大切に受け継がれています。また、七五三や初詣など年中行事の際には多くの参拝者で賑わい、地域コミュニティの中心としての役割も果たしています。区名と同じ名を持つ由緒ある神社です。
詳細情報
住所 | 〒215-0021 神奈川県川崎市麻生区上麻生6-27-22 |
アクセス | 小田急線「柿生駅」から徒歩約15分 |
駐車場 | あり(少数) |
電話番号 | 044-987-4802 |
拝観時間 | 自由参拝 |
御朱印の有無 | あり |
片平天神社
学問の神様として知られる菅原道真公を祀る神社で、地域では「片平の天神さま」と親しまれています。創建年代は不詳ですが、少なくとも江戸時代中期には存在していたと伝えられています。特に合格祈願や学業成就の神社として知られ、受験シーズンには多くの参拝者が訪れます。境内には樹齢数百年の大きな銀杏の木があり、秋には黄金色に色づく姿が美しいと評判です。また、2月の梅の季節には境内の梅が咲き誇り、菅原道真公にちなんだ「梅まつり」が開催されます。閑静な住宅街の中にあり、地域の人々の心の拠り所となっています。
詳細情報
住所 | 〒215-0035 神奈川県川崎市麻生区黒川606 |
アクセス | 小田急多摩線「はるひ野駅」から徒歩約15分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 非公開 |
拝観時間 | 自由参拝 |
御朱印の有無 | あり(要問合せ) |
多摩美術大学内禅寺
多摩美術大学のキャンパス内に位置する臨済宗の禅寺で、正式名称は「八綱山宝福禅寺」です。多摩美術大学創立者の故・横山大観らによって昭和40年に建立されました。大学キャンパスの一角にあり、学生の精神修養の場として活用されています。本堂は簡素でありながらも現代的なデザインが特徴的で、芸術大学の寺院らしい美的センスを感じさせます。毎週水曜日には坐禅会が開かれ、学生だけでなく一般の人も参加できます。自然豊かな環境の中にあり、静かな瞑想の場として親しまれています。美術大学と禅寺という異色の組み合わせが注目を集めています。
詳細情報
住所 | 〒215-8538 神奈川県川崎市麻生区上麻生4-1-1 多摩美術大学内 |
アクセス | 小田急線「新百合ヶ丘駅」から徒歩約15分 |
駐車場 | あり(大学の駐車場を利用、要確認) |
電話番号 | 044-951-2384(多摩美術大学代表) |
拝観時間 | 要問合せ(一般の方は事前連絡が必要) |
御朱印の有無 | なし |
新宿神社
創建年代は不詳ながら、古くから地域の氏神として崇敬されてきた神社です。主祭神は天照大神で、地域の農業守護や五穀豊穣の神として信仰を集めてきました。現在の社殿は昭和初期に再建されたもので、閑静な住宅街の中に佇んでいます。毎年9月に行われる例大祭では、子供神輿や山車が町内を練り歩き、地域の伝統行事として大切に守られています。また、境内には樹齢数百年の大きなクスノキがあり、市の保存樹木に指定されています。初詣や七五三など年中行事の際には地元の人々が多く訪れ、地域コミュニティの中心としての役割を担っています。
詳細情報
住所 | 〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺3-1-1 |
アクセス | 小田急線「百合ヶ丘駅」から徒歩約15分 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 非公開 |
拝観時間 | 自由参拝 |
御朱印の有無 | あり(要問合せ) |
浄慶寺






浄土宗の寺院で、創建は江戸時代初期の1600年頃と伝えられています。本尊は阿弥陀如来で、地域の人々の信仰を集めてきました。黒川地区に位置し、周囲は緑豊かな里山の風景が広がっています。境内には樹齢数百年の銀杏の大木があり、秋には見事な黄葉を楽しむことができます。また、春には桜、初夏には新緑と、四季折々の自然美を感じられる場所として地元の人々に親しまれています。毎年8月に行われる施餓鬼会は地域の伝統行事となっており、先祖供養の場として多くの人々が訪れます。静かな佇まいの中に歴史を感じさせる寺院です。
詳細情報
住所 | 〒215-0035 神奈川県川崎市麻生区黒川412 |
アクセス | 小田急多摩線「はるひ野駅」からバス「黒川」下車徒歩約10分 |
駐車場 | あり(少数) |
電話番号 | 044-987-3466 |
拝観時間 | 要問合せ |
御朱印の有無 | あり |